ロゴを作成する場合には見た目にインパクトを出した方が、見た人にも覚えてもらいやすいロゴを作成することができます。特定の文字などをロゴに入れてインパクトを出す方法もあり、誰でも知っているようなフレーズを採用することで、親しみやすいロゴを作成することができます。
「全員集合」というフレーズもロゴに使いやすいフレーズですが、ここでは、こうしたフレーズを使用したロゴの作成方法について詳しく紹介します。
全員集合というフレーズを有名にした伝説の番組
ロゴのデザインに使われることがある「全員集合」というフレーズは、もともと「8時だョ!全員集合」というテレビ番組によって、全国的に有名になりました。
番組が放映されていたのは1960年代の後半から1980年代までですが、番組が放映されていた当時は多くの小学生が毎週欠かさずテレビの前に集まって番組を楽しんでいました。
当時小学生だった子供も2020年代には40代から50代の大人になっていて、変わらずに番組のファンであるという人も多くいます。出演していたのはドリフターズというコントグループで、もともとは5人組のグループでした。
番組が開始された途中から志村けんさんがグループに加入したために一時6人組のグループになりますが、志村さんが加入してまもなく、オリジナルメンバーの1人の荒井注さんが脱退したために、もとのように5人組のグループになりました。
志村さん以外のメンバーで有名なのは、突っ込みを担当していたリーダーのいかりや長介さんです。太っていることが特徴なのが高木ブーさんで、眼鏡をかけているのが仲本工事さんです。志村さんと一緒にボケを担当していたのが加藤茶さんで、いかりやさんと志村さんはすでに亡くなっているので、現存のメンバーは3人だけになっています。
「8時だョ!全員集合」で使用されていたロゴ
全員集合というフレーズを使用してロゴを作成する場合に参考になるのが、「8時だョ!全員集合」で使用されていたロゴのデザインです。この番組ではオリジナルのロゴも作成されていて、番組の名前を広めるためにも使用されました。
このロゴは番組の代名詞のような役割も果たしていて、デザインが非常に凝っているのが特徴です。基本的には「8時だョ!全員集合」という文字を中心にしてデザインが作られていますが、日本語をそのままロゴに使うことで、子供にもわかりやすいデザインになっています。
「8時だヨ!全員集合」のロゴで特徴的なのは、8時だョ!の「だよ」の部分が「だョ」と表記されていることです。ひらがなの「よ」ではなくカタカナを使用していることで、ロゴがより親しみやすくなっています。これは番組の名称をそのままロゴにしたことが理由になっていますが、よく気を付けてみると使用されているカタカナは「ヨ」ではなく小文字の「ョ」です。
間違えて「8時だよ!全員集合」や「8時だヨ!全員集合」と書かれることも多いですが、「8時だョ!全員集合」が番組の正しいロゴのデザインです。
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2段に文字が分けられたデザイン
「8時だョ!全員集合」のロゴにはその他にも、ロゴを作成するときに参考にできるさまざまな特徴があります。番組のロゴは、「8時だョ!」の部分と「全員集合」の部分が2段に分かれて書かれていますが、2段に分けて文字をレイアウトすることで、見やすいロゴになっています。
文字の大きさも工夫されていて、上段の「8時だョ!」という部分と下段の「全員集合」という文字では、文字の大きさが若干異なっています。下段の「全員集合」という文字の方が大きめの文字が使用されているので、ロゴを見た人に「全員集合」という文字が目立ちやすくなっています。
上段の「8時だョ!」という文字は、それぞれ文字の大きさが変えられていることもロゴのデザインの特徴です。一番大きい文字が使われているのは「8」という数字です。「時」という文字は「8」よりも小さめの文字が使われていますが、そのあとに続く「だョ」という文字はさらに一回り小さい文字が使われています。
「8」という字を一番大きいサイズにすることにより、8時から始まる番組だということを、ロゴを見た人にわかりやすく伝えることができます。
ロゴの作成の参考にできる文字のデザイン
「8時だョ!全員集合」のロゴは、文字のデザインにも特徴があるので、ロゴを作成するときの参考にできます。特に特徴的なデザインが使用されているのが下段の「全員集合」という文字です。漢字4文字なので、そのままでは硬いイメージがあり、バラエティ番組のロゴとしては最適ではないですが、文字のデザインを工夫することで、親しみやすいロゴに作りかえられています。
ロゴ作成の参考になるのが、「全員集合」の「員」という漢字です。楽しい雰囲気のロゴにするために字の一部に面白いデザインが採用されています。「員」のデザインで特徴的なのは下の「ハ」の部分です。
「8時だョ!全員集合」のロゴではこの部分を通常の文字ではなく、人の足に似せたデザインを採用しています。
左側の部分は足をまっすぐ前に出したようなデザインになっていて、右側の部分は足を曲げたデザインになっています。こうしたデザインをロゴに使用することにより、「員」という漢字が歩いているようなイメージを作ることができ、ロゴ全体にも躍動感が加えられています。
細部までこだわった全員集合のロゴのデザイン
「8時だョ!全員集合」で使われていたロゴを研究することで、ロゴ作りのヒントになるようなことを、多く得ることができます。わかりにくい部分のデザインにも細かい工夫がされているのがこの番組のロゴの特徴で、気を付けて見ないとわからないのが「集」という漢字のデザインです。
この漢字では、中央一番上の斜めの線の代わりに、ハートのマークが使用されています。この部分にハートのマークを使うことで、硬いイメージがある「全員集合」という4文字の漢字が、さらに柔らかいイメージになっています。
上段の「8時だョ!」という文字と下段の「全員集合」という文字の間に斜めの線が2本書かれていることも、この番組のロゴの特徴の一つです。斜めの線が入ることで、「8時だョ!」という文字がセリフのように見えるようになっていて、ロゴ全体のイメージがさらに楽しいものになっています。
ロゴ作りの参考にできる全員集合のロゴ
昭和時代に一斉を風靡した「8時だョ!全員集合」という番組で使用されていたロゴには、ロゴ作成をする際に参考にできるアイディアが多く使われています。「8時だよ」ではなく「8時だョ」という文字を使用していることも特徴的な部分で、小文字の「ョ」を使うことにより、親しみやすいイメージになっています。
「員」の文字が人の足になっていたり、「集」の文字にハートマークが使われているところも参考にできるポイントです。