オリジナルのロゴを作成する仕方

企業や団体、組織に個人まで、様々な人々が多種多様な目的でロゴマークを使用しています。何となく使われているロゴですが、このデザインは非常に重要なものです。何も考えずに作成してしまえば、まったくロゴの意味をなさないものに成るでしょう。

ロゴを効果的に使用するためにはロゴのデザイン作成の仕方の基本を押さえることが必要です。

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ロゴの重要性を理解する

ロゴの作成の仕方を知る前に、まずはロゴの重要性を理解することが必要です。ロゴは、企業や団体、組織などが掲げており、その掲げているものを印象付ける非常に重要な存在といえるでしょう。

何かの商品やサービス、企業名を広げたいだけならば、名称を伝えればよいだけと思われますが、これだけでは印象が薄いためなかなか人の記憶には残りません。しかし、ここに商品や企業のイメージを決めるロゴがあったとすると、印象を与えるため、人の記憶にも残りやすいです。

人の記憶に残りやすいからこそ、下手なデザインのロゴを作成してしまうと、間違った印象を植え付けることになりかねません。そのため、ロゴのデザインは非常に重要です。

良いロゴの条件①独自性がある

良いロゴのデザインにはいくつかの条件があります。そのひとつが独自性があるということです。人の記憶に残るデザインを生み出すということはなかなか難しいですが、だからといって有名企業のロゴを模倣したり、流行のデザインを取り入れただけのデザインにしたりしてはいけません。

このようなロゴのデザインはオリジナリティがなく、ロゴの目的を達成することができません。有名企業のデザインを模倣してしまっては、有名企業に似ているデザインという印象しか残らず、流行のデザインを取り入れれば、次第に廃れてしまいます。

また、オリジナリティがなくては、模倣された際に人の印象に残らないものとなってしまうでしょう。そのようなことを避けるためにも、オリジナリティのあるデザインを考えることが重要です。

良いロゴの条件②シンプルで色を多用しすぎない

良いロゴはシンプルな形で色を多用しすぎないデザインという特徴もあります。複雑なデザインのロゴは、作成する際やロゴをじっくり見たときには面白いかもしれませんが、多くの人の印象に残るかというとそうでもありません。

色を多用しすぎても同様です。また、ロゴを見る人の中には色を認識できない人もいるでしょう。そのような人にもメッセージを伝えることができるデザインであることが必要です。ごちゃごちゃしたデザインでは何を一番に伝えたいのかも明確にならなくなってしまうでしょう。

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良いロゴの条件③多様性がある

ロゴを使用するシーンは様々です。パンフレットに印刷することもありますが、大きく看板に印刷することも、モノクロ印刷の新聞に掲載すること、一瞬しか人目に触れないテレビコマーシャルで使用されることもあります。

このような多種多様な使用シーンでも役立つデザインであることが重要です。大きく印刷して余白が目立つデザイン、小さく印刷してつぶれてしまうデザイン、モノクロで意味が分からなくなってしまうようなデザインは避ける必要があります。

良いロゴの条件④妥当なデザイン

良いロゴは妥当なデザインであることがポイントです。企業や職種には、イメージがあります。そのイメージに沿ったデザインであることが必要となるでしょう。おもちゃを取り扱っている企業で堅苦しいイメージのデザイン、法律事務所で子供向けのデザインを使用してはちぐはぐな印象となってしまいます。

ロゴ作成でしてはいけないこと

ロゴの作成でしてはいけないことのひとつが、最初から完成を目指すということです。ロゴをパソコンで作成する人は多いですが、最初からパソコンに向き合って完成図を考えてもなかなかデザイン案は浮かびません。いくつかの操作をしては消してを繰り返すことになるでしょう。

高機能のパソコンを使用していれば簡単に作成できるような気がしてきますがそのようなことはありません。まずは、ロゴのデザインの骨格を考えなければならないでしょう。そのため、まずはデザインをじっくり考えることからはじめます。

パソコンを使用するのは最終段階の清書に入ってからで十分です。

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ロゴ作成の仕方①ターゲットを決める

ロゴのデザイン作成で一番最初に行うことは、ターゲットを決めることです。つまりロゴの方向性を決めるということになります。ロゴをだれに見てもらい、何を伝えたいのかということを考えましょう。企業のロゴを作成するのならば、企業の顧客がターゲットとなり、商品のロゴを考えるのならば消費者がターゲットとなります。

ブログのロゴならば、視聴者がターゲットです。ターゲットを明確に定めれば、ターゲットの年齢層や嗜好などからそのターゲットに効果的なロゴのデザインも見えてくるでしょう。

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ロゴ作成の仕方②ロゴのテイストとコンセプトを決める

ターゲットを決めたならば、ロゴのテイストとコンセプトを決めます。企業や組織に対してどのようなイメージを持ってもらいたいのかを定めることと言い換えることが可能です。いきなりこれと決めることは難しいので、ターゲットから決めていくと考えやすいです。

テイストやコンセプトは連想法という方法で決めることができます。ターゲットから連想することができる言葉を思いつく限り書き出していく方法です。書き出した単語の中から、ロゴのテイストやコンセプトとして使用したいものを決めます。

ロゴ作成の仕方③字体やカラーを決める

テイストやコンセプトなどの全体的な構成が決まったならば、具体的な事態やカラーを決めていきます。様々な字体やカラーがありますが、字体やカラーにはそれぞれ人に与えるイメージというものがあります。ロゴで伝えたいイメージに沿ったものを選ぶと、デザインに統一感が生まれてよい印象のロゴとなるでしょう。

字体やカラーに関する知識を深めると、より良いデザインとすることが可能です。

ロゴ作成の仕方④ラフスケッチでアイデアを出す

字体やカラーなどが決まったら、ロゴを実際にデザインしていきます。この際、最初からロゴを完成させるつもりでデザインアイデアを描きだす必要はありません。ラフスケッチのように思いつくまま描きだしていくとよいでしょう。

いくつものアイデアを出し、その中から良いと思うデザインを選び、組み合わせたり、差し引いたりしてより具体的なデザインを固めていきます。

ロゴ作成の仕方⑤パソコンなどで清書する

おおよそのデザインが決定して初めてパソコンなどによる清書を行います。もちろんパソコンを使用せずに手書きで清書しても問題ありません。ラフスケッチから選んだデザインの線や点、色を整えて完成です。

正しい手順で効果的なロゴを作成しよう

ロゴの作成には正しい手順というものが存在しています。この手順を守らずにいきなり完成させようとしても、なかなかうまいデザインが浮かばないでしょう。また、ロゴができたとしても、伝えたいメッセージがしっかり伝わるとは限りません。

正しい作成手順を守り、知識を持ってロゴの作成を行い、ロゴの効果を最大限発揮させてください。